平成20年に品種登録をしたサクランボ、貴美錦、初夏の香、姫錦は、成熟期が佐藤錦よりも10日ちかく早い。6月上中旬に収穫される。
現在、はやく成熟する品種として栽培されているのは、セネカ、紅さやか、ジャボレー、高砂などだ。それら品種より見ためにもよく、食味もよい。
さらに豊産性で、毎年安定して収穫ができる。
多く栽培されている佐藤錦などは、人工交配を行ってさえなかなか実がつかないので、サクランボ農家は苦労しているのである。
3種類とも他の品種より発芽が1週間ぐらいばやい。
そのため、農園のサクランボ畑は他よりも一足先に花が咲き、じつにみごとだ。
発芽がはやいということは、遅霜にあいやすい。
しかし、そのままではたくさんなりすぎて、よい品質のものがとれなくなってしまう。
そのため、花芽をとっり、花を摘んだり、実になってからも摘果しなくてはならない。
少々霜にあうくらいがちょうどいいのだ。
開花後40日ぐらいで収穫となるが、実の成育期間が短いので天候に左右されやすい。
なので、良い品質の実をとるのにとても気をつかいます。
農水省調査結果より
初夏の香 | 貴見錦 | 姫錦 | |
果実の大きさ | 中 | 中 | 中 |
果実の色 | 黄色赤班 | 黄色赤班 | 帯紅赤 |
果汁の多少 | 多い | 中 | やや多い |
甘味 | かなり甘い | かなり甘い | 中くらい |
酸味 | 少ない | 少ない | 少ない |
渋味・苦味 | 無 |
無 |
無 |